牧師 沖村 裕史

山口県宇部市出身。広島大学文学部在学中に日本基督教団広島南部教会で杉原 助牧師より洗礼を受け、卒業後、広島YMCA職員として20年間勤務。召命を受け、関西学院大学院神学研究科に入学。山内 一郎（関西学院大学名誉教授）、辻 学（広島大学総合科学部教授）両先生の指導の下、新約聖書学を学ぶ。修士課程修了後、広島県の三原教会、広島流川教会、兵庫県の塚口教会を経て、2019年5月に小倉東篠崎教会に着任。同月、小倉日明教会にも代務として着任。

「そっと抱きしめてくださるから大丈夫!」

牧師 沖村裕史

はじめまして！

2019年5月、塚口教会―大阪梅田まで13分、神戸三宮まで23分にある教会―からやって来ました。いろいろな方との「出会い」に、毎日ワクワク、ドキドキしています。私たちの人生はすべて、予想もつかない出会いから始まります。どうぞ教会に来てみてください。不思議な出会いが、何よりも神様との素敵な出会いが皆さんを待っています。

とはいえ、初めての出会いって、ちょっぴり不安ですよね。いいえ、私たちは生まれてからずっと、なにがしかの不安を抱えて生きている、と言ってよいかもしれません。原因がはっきりしている不安もありますが、生きていることそれ自体が漠然とした不安に満ちています。なぜでしょう。

当然かもしれません。この世界に生まれ出た時のことを想像してみてください。あなたは自分の意志で生まれてきたわけではありません。あなたの「いのち」はただ与えられたとしか言いようのないもの。知らぬ間に、暖かくて、たっぷりの栄養が送られてくるお母さんの胎内の、豊かな水の中に漂っていました。その居心地の良い場所から、いきなり見も知らぬ世界に生み落とされるのですから、不安なのは当たり前です。私たちは限りある人間で、この世界はどこまでも見知らぬ世界です。

でも大丈夫です！ あなたに「いのち」を与えられたお方が共にいてくださるからです。そっとあなたの手を握っていて、あなたがつまづいて、手を放してしまいそうになるそのときに、あなたの手をぎゅっと握ってくださって、しっかりと支えてくださるお方がおられます。そっと抱きしめてくださるお方がおられます。そんなお方―神様と出会うために、どうぞ教会にお越しになってください。お待ちしています。